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ロックの部屋

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GODLEY&CREME

ゴドレー&クレーム『CONSEQUENCES』

10CCの4人のうちの二人が、10CC脱退後に発表した最初のアルバムがこの『コンシークエンス』です。10CCはシニカルな歌詞やペーソス、皮肉でユニークで面白いグループでした。私も大好きでして、ほとんどアルバムを持っています。まぁ、ゴドレー&クレームがいたときが良かったのですが、スチュアート&ゴードマンの二人になってからの10CCは並の良質なポップバンドに成り下がってしまったような感じで面白みは無くなっていったな。

メロディーメイカーとしてはスチュアート&ゴードマンの組みが優れていたようだけど、サウンドクリエイターとして優れていたのはゴドレー&クレームでした。何せギズモなんて楽器を発明してしまったんですから。

ギズモという楽器はギターの弦の一番下に取り付けるアタッチメント型の楽器で、音はストリングスぽくてミ二シンセサイザーと言えばいいのかシャーシャー鳴ります。音階も立派についています。

この『コンシークエンス』というアルバムはアナログ盤では3枚組でして、かなり発売当時は高価だったと思います。ボックス入りの豪華ジャケット、20ページに及ぶグラビアページあり、イラスト入りでした。でもこれは輸入盤の話であって日本盤は確か1枚に縮小されて発売されていました。それもそのはずで内容はストーリィ仕立てで曲以外にナレーションが多くを占めています。英語が理解できない身としては、通して聴くのは辛いものがあります。日本盤では曲だけをピックアップしたのだと思う。なので私もレコードプレイヤーの針を何度もターンテーブルから持ち上げて降ろしての繰り返しで聴いておりました。

今だったらMDに丸ごと録音して、後からナレーション部分をカットして聴くなんて事も出来ますねぇ。10CCを聴いていた人は多くいるだろうけどゴドレー&クレームなんか聴いていた人はかなりマニアックなファンだと思うけどな……(私もマニアック)

曲の部分はピアノとギズモを中心としてクラシカルで美しくて、とても良い曲ばかりです。

ところでギズモは、10CCやゴドレー&クレーム以外のバンドが使用していたのはあまり聴いたことがありません。あんまり流行らなかったようでした。音色が決まっていたので、用途が無かったことと、シンセサイザーの飛躍的進化で用が成さなかったという事か。

ギズモを使った名曲といえば、やはり10CCの「アイム・ノット・イン・ラブ」で・す・ね。

試聴できます↓
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=970838


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